飲食店にねずみがあらわれたときは、すでにねずみが巣を作っている可能性が高いです。そのため、早い段階でねずみ駆除をしなければなりません。
ねずみは衛生的な被害をまき散らす害獣であり、ネズミが住み着いている飲食店は最悪の場合、営業停止に陥る可能性もあります。
この記事では、飲食店のねずみを駆除するときの対処法を解説していきます、最後まで読めばきっとあなたのお店からネズミを駆除できるでしょう。
飲食店のねずみはすぐに駆除すべき4つの理由
結論として、飲食店のねずみ駆除は早い段階でおこなわなければなりません。
ただ、具体的にどれほど危機的な状況なのかすべてをイメージするのは難しいでしょう。
そこで、この章では飲食店のねずみがもたらすリスクについて詳しく解説していきます。
1.食害
飲食店のねずみのリスクとしてまず挙げられるのが食害です。
ねずみは小さな体をしていますが意外にも大食いで、頻繁に食べ物を食べていかないと飢えて死んでしまいます。
そのため、以下のように体重に比べて多くの食事を取らなければならないのです。
基本的に雑食です(ドブネズミは動物質、クマネズミは植物質を好む)。一日に体重の約10分の1から4分の1程度の餌が必要ですが、胃袋が小さいため、しょっちゅう食べていなければなりません。餌がなくなると寒いときで1日、暖かいときでも4から5日で餓死します。
よく見かけるクマネズミの体重は重くて200グラム、大型のドブネズミであれば500グラム近くもの体重にあるため、放っておくとどんどん食料が奪われてしまいます。
ねずみの数が多いと、食害も甚大になることがあるのです。
2.病原菌の感染
ねずみは天敵から逃れるために下水道やパイプの中などを通ることがあるため、その体には、移動する際にたくさんの病原菌やダニなどが付いています。
ねずみの体を直接手で触れるのはもちろんのこと、ねずみの体が触れた食材を食べるのも当然危険です。
ねずみにはサルモネラ菌が含まれるため、食中毒被害が発生してご自身だけでなく大切なお客さんに危害を与えてしまうおそれがあります。
店内で食中毒が発生した場合、保健所からの調査が入って営業停止処分を受ける可能性が高いです。
3.口コミの悪評
今やインターネットの口コミサイトやSNSで情報がすぐに広まる時代。
もし飲食店にねずみが出たとなれば、その話がすぐに広まって悪評が定着してしまうかもしれません。
そうなると悪評から店全体の評判が下がり、来るはずだった新規客や常連客の足も遠ざかってしまうかもしれません。
たとえ味に自信がある飲食店でも、信頼を回復するために多大な時間と努力が必要です。
とくにこの不景気の時代では、信頼が回復するまで事業を続けていく体力や資金が持ちにくいでしょう。
お客さんが不安なく店内を利用するためにも、飲食店のねずみ駆除は徹底しておこなうことが大切です。
4.火災リスク
ねずみは伸び続ける歯を削るために、たとえば調理器具のコード類など硬いものをかじる習性があります。
ねずみにかじられたせいで調理器具が正常に作動しなくなったら、満足のいく飲食物が提供できなくなります。
それだけならまだマシなほうですが、かじられたコードが原因で火災が発生してしまったら最悪の状況です。
火災が発生してしまうと当然営業ができなくなりますし、修繕に大きな費用がかかってしまいます。
ネズミ被害の場合は火災保険が適用されません。
また、お客さんを巻き込んでしまったら賠償問題となるでしょう。このように、飲食店のねずみを放置しているとおそろしい事態になるかもしれないのです。
飲食店のねずみ駆除は業者に任せよう!自力でできること
飲食店にねずみがあらわれることはいかに深刻な事態であるかがおわかりいただけたかと思います。
すぐに対策をして飲食店のねずみを追い出したいところですが、個人でねずみ駆除をおこなうのはおすすめできません。
個人でのねずみ駆除はリスクが高い
なぜ飲食店のねずみを個人で駆除すべきではないかと言うと、個人での駆除は時間がかかるものだからです。
一般的な住宅であれば、殺鼠剤(さっそざい)や罠などを使ってじっくりと駆除ができます。
しかし、飲食店の場合は時間をかけて駆除ができず、クレーム発生や保健所への通報により営業停止のリスクを高めるだけになるのです。
それに、自力でねずみを探し出して捕まえようにも、小さくてすばしっこいねずみを駆除するのは困難を極めます。
そのため、個人でどうにかしようとせずねずみ駆除の専門家に依頼することが、営業停止のリスクを回避する最善の手段です。
業者依頼をするメリット
飲食店のねずみ駆除を業者に依頼すれば、営業停止のリスクを最大限減らすことができますが、それだけでなく以下のようなメリットもあります。
【業者依頼のメリット】
- 個人より早くねずみ駆除ができる
- 安全にねずみ問題を解決できる
- 駆除以外に「侵入防止対策」もしてくれる
- 再発防止保証がある
※業者によりサービス内容が異なる場合があります。
このメリットのなかでとくに大きいのは、駆除だけでなくその後の侵入防止対策もしれくれること。
プロであれば、ねずみの習性や侵入経路について熟知しているため、効果的なねずみ予防をしてくれます。
さらに、万が一飲食店のねずみ被害が再発したときの保証がついていることも多いので、安心して依頼が可能なのです。
業者依頼の価格相場
飲食店のねずみ駆除は業者依頼が必要だとはいえ、やはり気になるのは「費用はいくらなのか」でしょう。
しかし、飲食店のねずみ駆除である場合、その飲食店の構造や規模によって費用が大きく異なることがあるため、一概にいくらとは断定できません。
下記記事ではこの費用相場について詳しく解説しています。
もし、ねずみ駆除業者に見積りを取るなら、見積り前の現地調査と見積りを無料でしてくれる業者がおすすめです。
無料であれば、見積り後の金額が納得いかなくて他の業者を考えたいときにも切り替えやすいです。
ちなみに、弊社のサービスを利用することで、現地調査・見積り無料のねずみ駆除業者に依頼も可能です。
24時間365日いつでも受付をおこなっておりますので、飲食店のねずみ被害にお困りでしたら、ぜひご相談ください。
飲食店のねずみ予防策5つ
飲食店のねずみを業者に駆除・予防をしてもらえばひとまず安心ですが、それだけでなくねずみ予防を自分でもおこなっておくことをおすすめします。
ねずみの侵入は飲食店にとって大きな問題ですし、リスクを考えると予防を徹底しておくことはとても大切なのです。
そこで、この章では自力でねずみ予防をする5つのポイントを解説します。
1.ねずみの種類を特定しておく
ねずみ予防にあたって、自分の飲食店の近くにどんなねずみが潜んでいるのかを知っておくことが大切です。
ねずみは種類によって体の大きさや生活をする場所が異なっているため、把握しておけば予防がしやすくなります。
以下の情報を参考に、ねずみの種類を特定してみてください。
ねずみの種類と特徴 | |||
クマネズミ | ドブネズミ | ハツカネズミ | |
大きさ | 約15~25cm | 約20~30cm | 約5~10cm |
体の特徴 | 体より長い尻尾 | 耳と尻尾が小さい | 大きくて丸い耳 |
フンの特徴 | 茶~灰の楕円形 | 黒っぽくて太め | 茶色で尖った形 |
人間の生活圏内に現れることが多いのは、上記3種類のねずみです。
これらのねずみは体の特徴がわかりやすいので見分けることはそこまで難しくありません。
ただ、ねずみは臆病で普段は姿を見せないため、フンが落ちていればそれを確認して見分けましょう。
2.ハーブなどの強いニオイのするものを設置
ねずみの種類が特定できたら、次は侵入対策として忌避(きひ)効果のあるものを設置しておきましょう。
ねずみが苦手とするニオイはハーブや唐辛子などの刺激臭で、ねずみの通り道に置いておくことで、ねずみが嫌がるため侵入予防になります。
また、ねずみの種類によって侵入ルートが異なるため、種類に合わせた置き方をすることが重要です。
【種類別侵入ルート】
クマネズミ:屋根などの高い所やすき間など
ドブネズミ:排水管などの低い所。高い場所は苦手
ハツカネズミ:壁の裂け目や小さな隙間
3.駆除するための機器を用いる
ねずみ予防の忌避剤はある程度の予防効果があるものの、完全に対策することは難しいです。
ねずみが忌避剤に危険性がないと学習したり、ニオイに慣れたりしてしまうと、思った効果が得られないこともあります。
そんなときは、別の道具を使って二重にねずみ対策をしておきましょう。
忌避剤以外でねずみに有効なのが、ねずみ用のトラップです。
偶然忌避剤を潜り抜けられた場合の保険としてトラップを設置しておけば、ねずみが侵入される確率をさらに下げることができます。
また、ねずみ用のトラップには、使い捨てで管理しやすい粘着シートタイプと、使い回しができるカゴ型のものが代表的です。
4.残飯などの処分は徹底的におこなう
ねずみは視力がよくない代わりにとても嗅覚が鋭い動物です。
どれほど鋭いかといいますと、鼻が利くことで有名な動物である犬に匹敵するといわれています。
そのため、ねずみ予防をするためには、ねずみが誘われるエサのニオイを遮断することが大切です。
食器についた食べかすや完全密閉されていない食材があれば、しっかりと掃除をしておきましょう。
5.ゴキブリ対策をしておく
ねずみは基本的になんでも食べる雑食性の動物であり、あのすばしっこいゴキブリをも捕らえて食べることがあります。
ねずみ予防を万全にするためには、同時にゴキブリ対策も徹底しておきましょう。
飲食店のゴキブリ対策では、ゴキブリによく効く成分が入っているベイト剤(毒エサ)がおすすめです。
ゴキブリは仲間の死骸もエサとして食べるため、ベイト剤を食べて死んだゴキブリが増えれば連鎖的なゴキブリ駆除が期待できます。
また、ゴキブリは排水口や壁のすき間などから入り込むので、駆除だけでなく侵入対策も大切です。
まとめ
飲食店にねずみが発生した状況はとても深刻であり、最悪の場合営業停止や火災などの取り返しのつかない事態になってしまうこともあります。
そのため、飲食店のねずみをできるだけ早く駆除しなければなりません。
しかし、個人での対策はリスクが高いので、ねずみ駆除のプロに依頼して解決してもらいましょう。
ねずみ駆除が完了したあとは、ねずみ被害が再発しないように予防をしておくことも大切です。
また、飲食店のねずみ被害でお困りならぜひ弊社のサービスをご利用ください。
弊社ではお客様の状況に合わせたねずみ駆除のプロを紹介することが可能です。